息子たちが所属する少年野球チームで大きな大会の試合があったのですが、0-2で負けていた終盤に味方チームが1-2となる(はずだった)三塁打を放ちました。
打球はレフトのファウルライン際でしたが、誰がどう見てもフェア。しかし、主審がファウルの宣告! 監督が抗議するも最終的には覆らず、その回に1点は返したものの、その後に味方チームは崩れてしまい、結局は更に差をつけられて負けてしまいました。
抗議中には、味方チームの指導者に対して相手チームのお母さん達から「退場!退場!」の野次がありました。
今日の出来事から少年野球とは何なのかをあらためて考えたいと思います。
誰がどう見てもフェアなのに「ファウル」になった
今シーズン初の大きな大会で、序盤に0-2とされた味方チームは、終盤にチャンスが訪れ、ランナー二塁で3番バッターがレフトに大きな当たり!
打球はファウルライン近くの内側に落ち、フェア。ボールは外に転がりバッターは三塁へ。1-2となり、ランナー三塁のチャンスで4番バッターになった、と思いきや、バッターが三塁に向かう途中で主審がファウルのポーズ。
バッターが三塁に止まったあと、主審と塁審が集まり、ファウルの宣告。
私はバックネット裏近くにいたのですが、私の目から見ても、明らかにフェア。ちょうど味方チームは三塁ベンチで、保護者もその付近で応援していたので、みんな「フェア」を見ていました。
その後、その回が終わった時に、主審や塁審がバックネット裏に戻ってきた際、「完全に見逃した」と話していたのを私は聞きました。
※今回の件については、監督やコーチから詳しい事情を聞いてないため、私が直接見たこと、聞いたことに基づいて、今回の記事を書いています。
「フェア」という事実がファウルになるということ
前述の通り、この打球のフェアとファウルの違いは勝負に大きく影響する一球でした。
フェアなら1-2で1点返して、なおもランナー三塁で4番バッター登場。同点が濃厚です。流れは完全に味方チーム。
ファウルなら、0-2でランナー二塁からやり直し、誰がどう見てもフェアだったので、子どもたちの感情も乱れ、流れも悪くなってしまいます。
この一球だけは、間違ってはいけないジャッジだったのです。
相手チームのお母さんたちによる「退場!退場!」の野次
前述の通り、相手チームのお母さんたちから「退場!退場!」の野次がありました。
味方チームの保護者は仲間内では文句を言っても、相手チームに聞こえるような大きな声での野次は一切ありません。それが「礼節」ってものじゃないでしょうか。
単刀直入に言って、あまりにもひどいと思いました。私はその場でぐっと堪えていました。
保護者から、しかもお母さんたちからこんな野次が飛んでくることに驚きです。
逆の立場だったらどう思うんでしょうか。
少年野球って何のためにやっているの?
審判も人間ですから間違うこともありますし、打球を見逃すこともあるでしょう。私も主審や塁審をすることがあるので、審判の大変さもよく分かります。
少年野球は、試合に勝つことももちろん大切ですが、理念としては「野球を通して人間としての成長をすること」のはず。
こんな野次を飛ばして、子どもたちの健全な成長に寄与するわけがありません。
子どもたちが一所懸命努力して、日々練習に励んでいるのを、あまりにもひどい誤審や大人の心無い言動で台無しにしてはいけないと思うのです。ボランティアで指導していただいている指導者にも失礼です。
審判や保護者にもミスはありますが、子どもたちの野球のミスを指摘する前に、我々大人や保護者もミスをしないように精進しなければならない、というのを強く思った一日でした。
外野レフトのライン上であれば、3塁塁審がファールのジャッジであれば審判は覆らないでしょうね。
誰よりも一番近くで、しかもライン上に立っているわけなので、誤審は“普通”では考えられない…のですが、私も時々塁審をやっていますが、実際に少年野球での公式戦の審判の多くは結構な年配の方が多いため(驚くようなヨボヨボのお爺さんもいますよね)誤審がおきたのかと…。
もう、交通事故だとおもうよりないのでは~ 悔しいでしょうが。
あと、「退場!退場!」の野次チームでなかったことでよかったですね~ルジュさんの新チームが。
誰も止めるヒトがいなかったのかな?このチーム…。
阪神タイガースの応援団でも、相手チームの投手がノックアウトされた際に“蛍の光”を演奏していますが、これタイガースファンの中でもとても評判が悪いんです。
全く自分たちの醜態には気がつかず、騒いで悦に入っているって図が度し難いですよね。
まぁ 私も人様に偉そうに言える柄では全くないんですが…ここは、他人に厳しく己に甘くをモットーにしていますのであしからずってことで‥。
SS様
コメントいただき、ありがとうございます。
この件が本当に悔しくて、今後のために野球のルールを学び直そうと、本を2冊買って読んでいました。
(それでご返信が遅れてしまいました。。ごめんなさい)
今日も試合があったので、審判をする可能性があることからルールを今一度確認していたのですが、やはり塁審になり、自分では問題の無いジャッジができたと考えております。
また、試合にも勝てたので良かったです。
さて、あらためてレフト側で応援していたお父さんと話す機会があったのですが、三塁塁審はフェアのジャッジをしたようでした。
※主審はバッターランナーがセカンドを回った時点でファウルをジャッジしていたのは確定しています
昨日買った本にもありましたが、主審だろうが、塁審だろうが、他の審判のジャッジを覆すことはできないはずで、ジャッジをした審判が他の審判に相談することは可能のようですが、当時はそのような流れではなく、主審の一方的なジャッジの変更のようです。
また、そもそも、誰がどう見てもフェアだったものが、主審がファウルとしてジャッジすること自体が謎すぎます。
詳しい事情が分かり次第、機会があればまた追記しますが、とにかく子どもたちが不憫としか言いようがありません。
あと、味方チームにひどい野次をするような人がいなかった点は、本当に良かったなあと思います。
ひどい野次を飛ばさないことは当たり前かもしれませんが、その当たり前がきちんとできる人たちで構成されたチームに所属することができて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
タイガースファンもいろいろあるみたいですね。。
まあ、いろいろある中で、野球を楽しめるようにしたいですよね。
時間がたってからのコメントで恐縮です…
相手チームへの野次についてです。いわゆる相手チームへの野次ですが、応援団の責任はその応援されるチームの監督にあります。試合におけるジャッジ疑義や抗議に対する申し入れが監督のみに与えられた権利だからです。応援団の発言などがひどくチーフアンパイヤが監督に警告しても改善しない場合、監督は退場になってしまいます。それこそ監督退場の顛末が子どもたちに与える動揺・影響は計り知れないですよね。
またベンチ外からの技術的指示、指導も練習試合ならともかく公式戦では NG です。
もっとも、プロ野球などは誰がどちらの応援をしているか?などがグレイなため、またショープレーでもあるので紳士淑女の良識の範囲ということになるのでしょうね。サッカーなどでも応援席の暴言や暴挙にチームオフィシャルからお願いが発信されることがよく有りますよね。すくなくとも少年野球では気持ちよくプレーできるようにしたいものです。
ですので、保護者、監督、コーチをはじめスタッフは試合を開始する時点で審判団を信頼し判断を任せたということになり、また、誤審や曖昧なジャッジを防ぐため、審判員も日々勉強が必要ですね。子どもたちとともに大人も成長するのがスポーツの醍醐味かと。
しのちゃん様
コメントいただき、ありがとうございます!
いやあ、まったくおっしゃる通りですね。。
余談ですが、私も塁審や主審をすることがありますので、常に完璧なジャッジが難しいということもわかります。
最近は、誤審が起こることも「込み」として、多少の誤審があっても負けないぐらいの強さが必要なのかな、とあらためて考えるようになりました。
確かに「子どもたちとともに大人も成長するのがスポーツの醍醐味」ですよね~