それまで、肉体労働などのいわゆるブルーカラー系の仕事など、デザインとは全く関係無い職種しか経験が無い場合はWebデザイナーにはなれないのでしょうか?
今回の記事では、私が面接した元警備員が全くの未経験からWebデザイナーとして採用された話を交えて解説します。
前職やそれまでの職種は関係ない
採用する企業側が経験者しか求めていない場合は別ですが、未経験者も採用の余地がある求人であれば、前職やそれまでの職歴、職種は基本的に問わないことが多いと思います。
Webデザイナーは技術職なので、
- イラストレーターやフォトショップなどのグラフィック系ソフトがどれだけ使えるか
- HTMLやCSSのコーディングができるのか
- ポートフォリオがあるのか
- デザインセンスはあるのか
- 自分でWebサイトを作って運営しているか
を重視します。これらのスキルが期待できるレベルであれば書類選考にも残りますし、面接、採用にも至ります。
私も勤務していた会社で未経験者OKのWebデザイナーの求人を出した際、面接を担当したことがあります。
私が面接をした方は、元警備会社勤務の警備員で、全くの未経験から職業訓練でWebデザインを学んだ方でした。その方は無事、採用となりましたよ。
もし、書類選考に全く残らない、とか、面接しても全然採用されないという場合は、前述のスキルがあまりにも無い場合か、別な問題がありそうです。
他の求職者と差別化できているか?
企業が求人を出せば、大体は複数人の応募があり、その中から選考していくことになります。
ここで大事なのは「相対評価」ということです。
いくらスキルが高くても、他の求職者の方がスキルや内容が良ければ、残念ながら不採用となってしまいます。
他の求職者の内容を知ることはできませんので、いかにライバルを想像して、それ以上の内容を企業に提示、プレゼンできるかが勝負となります。
前述の基本的なスキルの他、差別化要素があれば、採用される可能性もグッと高まります。
私が未経験からWebデザイナーを目指している方にご提案しているのは「マーケティング力」を身に付けるというものですが、この点については以下の記事をご参照ください。
Webデザイナーとして採用された方の例
私が直接関係した中で、これまでWebデザイナーとして採用に至った方の例をご紹介します。
採用に至った方の例
- 応募書類が分厚い封筒。中には2センチくらいの分厚いファイル
- ポートフォリオに、Webデザインの他、チラシや名刺のデザインなども
- 面接時、タブレットを持参して、制作したWebサイトについてプレゼン
採用される方というのは、こういう方々です。
書類選考の通過も難しい例
一方、応募書類が以下のような場合は、よほど人が足りない業界でなければ、どの業界、職種でも書類選考の通過も難しいと思われます。
- ポートフォリオが無い
- 履歴書のみ
- 志望の動機が数行
- 写真が貼ってない
- メールアドレスが無い
応募する一社一社に全力を尽くして、採用を勝ち取りましょう!
まとめ
- スキルが重要なので、それまでの職歴はそれほど問題ではない
- 採用は「相対評価」。他の求職者との差別化を
- 採用される方は応募書類から気合が入っている
採用されるには技術の習得は前提として、熱意をいかに伝えることができるかというのも必要です。
他の求職者がどのような応募書類を提出して、面接時にどのようなプレゼンしているかは、なかなか知ることができないと思います。
今回ご紹介した「採用された方の例」を参考にして、応募書類の充実や面接時の工夫を考え、実行することができれば、採用される可能性はグッと高まるでしょう。