Webデザイナーの年収と将来

Webデザイナーの年収は低い? 平均年収データまとめ

Webデザイナーに憧れて就職や転職ができたとしても、年収が低いとやはり生活が厳しいですよね。Webデザイナーが稼げるのかどうか気になるところかと思います。

そこで本記事では、Webデザイナーの平均年収データとともに、私の体験談から、Webデザイナーから給料を増やしていった事例をご紹介します。

Webデザイナーの平均年収は「340万円」

転職サイトの「DODA(デューダ)」で『平均年収ランキング2015』が公開されています。

このデータによると、2015年の全業種の平均年収440万円に対し、Webデザイナーの平均年収は340万円と平均より100万円も低い金額となっています。

全89職種中、80位という、下から数えた方が早い順位。。

私の周りでも同じような給料が多いですね。正直、Webデザイナーの給料は低いです。

しかし、これだけでWebデザイナーを志すのを断念するのは早いですよ。Webデザイナーから始めて、キャリアを上げていくことで年収を増やすことは可能だからです。

この点については後述するとして、もう少しWebデザイナーの年収に関するデータを見ておきましょう。

Webデザイナーの男女別平均年収と生涯賃金

Webデザイナーの男女別平均年収を見てみると男性が358万円女性が324万円となっています。

平均の生涯賃金は1億3,516万円。昔、よくサラリーマンの生涯賃金が2億円と聞いたことがありますが、6,500万円も低いんですね。

ちなみに、先ほどの全89職種の内、45位の技術系(建築/土木)の平均生涯賃金が1億8,975万円。44位の営業系(総合商社)の平均生涯賃金が2億1,826万円なので、生涯賃金の全職種平均はやはり2億円前後というところでしょう。

Webデザイナーの平均年収推移

直近4年間のWebデザイナーの平均年収推移を見てみましょう。

年度 平均年収 男性の
平均年収
女性の
平均年収
平均
生涯賃金
2015年版 340万円 358万円 324万円 1億3,516万円
2014年版 330万円 338万円 322万円 1億4,518万円
2013年版 338万円 354万円 321万円 1億3,672万円
2012年版 337万円 360万円 315万円 1億4,515万円

平均年収は前年よりもアップしているとはいえ、推移で見ると、あまり変わらないですね。。ちょっと頭打ち感があります。

平均生涯賃金が前年よりも1,000万円も違うのですが、これは賞与(ボーナス)の違いでしょうか。ここまで開きがあるのはちょっと謎です。

年代別Webデザイナーの平均年収推移

次に、年代別で直近4年間のWebデザイナーの平均年収推移を見てみましょう。

年度 20代の
平均年収
30代の
平均年収
40代の
平均年収
2015年版 305万円 370万円 374万円
2014年版 300万円 349万円 387万円
2013年版 304万円 362万円 383万円
2012年版 302万円 359万円 396万円

補足ですが、2015年版と違い、2012年度~2014年度までの「40代の平均年収」は元のデータでは「40代以上」という括りの平均年収となっているため、2015年版に比べてやや高い年収となっている点にご留意ください。

ちなみに、上の表にはありませんが、2015年版のみ50代の平均年収のデータがあり、364万円となっています。40代の374万円より、50代の方が安いんですね。。

WebプロデューサーやWebディレクターになれば平均年収451万円に!

これまで見てきたWebデザイナーの平均年収が「低い…」と、がっかりされている方もおられるかと思いますが、Webデザイナーを足掛かりに、WebプロデューサーやWebディレクターになると、平均年収は111万円アップの451万円になります。平均生涯賃金は2億314万円。これで、平均的なサラリーマンの生涯賃金2億円を超えることになります。

また、Web編集やコンテンツ企画の仕事もあり、こちらですとWebデザイナーよりも月収が1万円ほど多いことになる、年収13万円アップの平均年収353万円で、平均生涯賃金が1億4,476万円となります。

Webデザイナー時代の私の給料と、増やすためにどうしたか?

私の場合ですが、Webデザイナーだった際、Webデザイナーとして最後の年齢である29歳(経験4年半)で月収25万円ほど、年収ベースで300万円くらいでした。

この時、既に結婚していて、家族手当や子ども手当が含まれてこの金額ですから、独身だともっと少ない年収になります。

WebデザイナーからWebマーケティング担当者へ転職

結婚もしていたので、Webデザイナーの給与から日本の平均給与水準以上に自分の給料を上げたいと考えた時、Webデザイナーのままでは難しいだろうと判断し、WebデザイナーからWebマーケティング担当者へ転職しました。

この時は印刷会社でのWebデザイナーだったので、Web専門の会社で働きたいというのも転職理由にありました。

私がWebマーケティングの分野に行った理由は、自分の実力的にWebデザインでは大きく稼げるほどにはなれないだろうというのと、個人的な興味関心、社会的なニーズが高まると予想したからです。

ここでいう「Webデザインの実力」というのは、名のあるデザイン会社の、名のある超一流デザイナーレベルをイメージしていて、さすがにそこまでは自分は無理だろうと判断した、ということです。

結果としてこの転職は大成功し、収入的にもスキル的にも、得るものが多い最高の転職となったのでした。

Webデザイナーが収入を増やすためには?

一般的にWebデザイナーが給料を増やすには、管理職になったり、Webディレクターにステップアップ、というのが多いと思います。私の場合は若干レアなケースかもしれません。

ただ、共通するのは「Webデザイン能力を活かしながら、新しい価値をプラスする」ということです。

デザイン力のみで勝負できる方は、もちろんそれでいいのですが、デザイン力よりも他の部分で自分の強みを活かせそうな分野があれば、そちらの方が差別化できます。

まとめ

  • Webデザイナーの平均年収は残念ながら全業種の平均より低い
  • ただ、Webデザイナーからステップアップすることで年収を上げることは可能
  • その際、「Webデザイン能力を活かしながら、新しい価値をプラスする」ことを心がけよう

未経験からWebデザイナーを目指している方は、Webデザインが本当に好きなら、最初は給料が低かったとしても、とにかく「好きこそ物の上手なれ」で、好きなことや、やりたいことを仕事にした方が最終的には良い結果が得られると思います。

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