ハローワークの求人はブラック企業が多いので、就職活動ではハローワークは避けた方がいいという意見を見聞きすることがあります。
Webデザイナーの求人もハローワークはやめた方がいいのでしょうか?
私自身、ハローワークでWeb業界の会社に就職した経験がありますので、実体験をもとにハローワークについて解説します。
ハローワークはブラック企業が多いのか?
まず、ブラック企業が何か、ということですが、Webデザイナーとブラック企業については別記事にて詳しく解説しましたので、ご参考ください。
» Webデザイナーは「ブラック」か? Web業界とブラック企業の実体験を話そう
結論から言うと「(条件付きで)ハローワークはブラック企業が多い」と考えています。
そう考えている理由を述べますと、
- 日本の企業はそもそもブラック企業が多い(特に中小企業)
- ハローワークの求人数が多い
- 割合から考えても、ブラック企業の絶対数が多くなる
ということではないかと考えています。
日本の企業はブラック企業が多いのか?

私は経営陣として1社、正社員として3社、その他業務委託やアルバイトなど含めると10社以上にお世話になりましたが、程度に差はあるものの、ブラック的な要素はどこにでもありました。
日本中の全ての会社に所属した訳ではありませんが、自分の経験や、周りの話などを見聞きしている限りではブラック企業は多いと思われます。
ハローワークの求人数が多い
日本において求人数の取り扱いはハローワークが圧倒的です。
2016年3月16日現在、ハローワークの求人数は1,178,605件で、100万件を超えています。
リクルートの転職サイト『リクナビNEXT』でも、2016年3月16日現在、1,770件なので、ハローワークの0.15%程度というくらいの差があります。
割合から考えても、ブラック企業の絶対数が多くなる
仮に日本の企業のブラック企業率を60%とすると、ハローワークの約117万件の求人の内、60%の70万件がブラック企業ということになるので、ブラック企業の絶対数が多くなる、ということです。
これだけブラック企業があったら、ハローワークで応募すると大体はブラック企業に当たってしまいますよね。
やはり、ハローワークは避けるべき?
とは言え、「必ずしもハローワークを避けるべきではない」というのが私の考えです。
私は過去に一度だけハローワークで仕事を探したことがあるのですが、ハローワークの紹介状をいただき、書類を送付、面接を経て、採用に至りました。
入社した会社はWeb業界の会社で、Webマーケティング担当として入社、その後、新規事業や自社のWeb担当者として大変貴重な経験を積むことができましたし、素晴らしい上司や仲間に恵まれ、転職としては大成功でした。
前述のブラック企業率が60%とした場合に、逆に言うと40%がブラック企業ではないわけで、ハローワークにも「良い求人」があるかもしれません。
どこにどんな出会いが待っているかは分からないのです。
応募したい企業の情報をネット等で探したり、面接にまでこぎつけたら、話をする中で直感で判断しましょう。
ハローワークでブラック企業を回避するための基準
100%ブラック企業を回避できる方法は存在しないと思われますが、私のこれまでの経験から、ハローワークでブラック企業を回避する基準をご紹介します。
「ハローワークで」と謳っていますが、実はどこでも同じ基準です。
それは、「正社員が10人以下の会社はブラック企業率が高いので避ける」というものです。アルバイトが20人でもダメです。あくまでも「正社員が10人」というのがポイントですね。
この辺についての詳細は、先ほどご紹介した記事に詳しく解説してありますので、ご参考ください。
» Webデザイナーは「ブラック」か? Web業界とブラック企業の実体験を話そう
ただ、特に未経験からWebデザイナーを目指す場合は、ある程度、対象となる企業を広げないと、就職自体が難しいケースもあるかもしれません。
今回ご紹介した基準をクリアできればベストかと思いますが、そうではない場合でもあっても、チャレンジした方が良い場面もあると思うので、柔軟性も合わせ持っておくことをオススメします。
まとめ
- ハローワークは求人の絶対数が多く、割合からブラック企業が多いと考えられる
- しかし、ハローワークを必ずしも避けるべきではない。最後は直感で判断
- ブラック企業を回避する基準は「正社員が10人以下の会社」
補足ですが、ハローワークは求人の絶対数が多いので、割合からブラック企業が多くなっているだけで、他の転職サイト等でも同じ割合だけブラック企業が存在する可能性があります。