NHKの番組「知恵泉(ちえいず)」に出演していた吉野家の元社長である、安部修仁氏の「言行一致」というお話がとても印象深かったのでご紹介します。
部下の信頼を得るためには
番組内で、どうしたら部下の信頼を得られるか、という話題になった時のこと。
安部修仁氏は「言行一致が大切である」というようなことを述べておられました。
「言行一致」とは、読んで字のごとく「言っていることと、行っていることが一致していること」を言います。
逆は、「言行不一致」で、「言っていることと、行っていることが違う」ということですね。
「言行不一致」は最も、部下の信頼を得られないとも。
会社でもどんな組織でも、または家族でも上に立つもの、親が子に対しても、言っていることとやっていることが違ったら「なんだこいつ」と思いますよね。
マネジメント層、指導者たるもの、人には何か注意したり、取り決めを決めて指示したりしたにも関わらず、自分は守ってないとか、やってない、ということでは、誰もついてきません。
山本五十六はさらに「ほめる」
旧日本海軍軍人で、連合艦隊司令長官の山本五十六。
山本五十六の映画もたくさんありますし、数年前にも映画をやってましたので、ご覧いただいた方も多いと思います。私も映画館で見てきました。
山本五十六の『男の修行』というものに、以下があります。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
言っていることとやっていることを一致させるのは基本として、さらに、上記のような姿勢で部下と接することで、部下の能力も発揮され、ひいては部下からの信頼にもつながっていくと思います。
ドラッカーの『マネジメント』では「マネージャは誠実であるべき」とあり、カーネギーの『人を動かす
』では、とにかく「相手の立場に立った言動が人を動かせることにつながる」ということを様々な切り口で述べられています。
誠実さと相手の立場に立った言動。
部下の信頼を得るには欠かせないポイントですね。