以前の記事『少年野球でもシーバー病(かかとの痛み)に!経緯と予兆は?』では、うちの長男が小学4年生の時に少年野球でシーバー病になった経緯と、シーバー病になる前にふくらはぎが痛み出すという予兆について解説しました。
今回はそもそもシーバー病とはどんな病気なのか、症状や原因について解説します。
シーバー病の別名や由来
シーバー病は「セーバー病」や「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」、「踵骨骨端炎(しょうこつこったんえん)」とも呼ばれています。
病名の由来は、アメリカの整形外科医である「Sever James Warren」が1912年に報告したことからシーバー病(セーバー病)となったようです。
踵骨骨端症の踵骨(しょうこつ)とは漢字の通り「かかとのほね」ですが、踵の骨に関係する症状です。
シーバー病の症状、なりやすい年齢や環境
シーバー病の症状は、踵骨という踵の骨の一部が炎症を起こすことで踵が痛くなり、軽度では走るのが辛い状態となります。重度になってくると歩行も困難になります。
我が家の長男の場合は、走る際に痛みを感じて思いっきり走ることができなくなり、歩く際にも痛みを感じるようになっていきました。日常生活でも踵を上げて歩いていました。
シーバー病は、膝が痛くなるオスグットと同様に、スポーツをしている子どもがなりやすく、女子は小学生の高学年、男子は中学生がなりやすいスポーツ障害です。
年齢で言うと9~14歳ごろに発症しやすい時期となります。
シーバー病の原因は? どのようにして発症するのか?
シーバー病は厳密には「成長痛」ではありません!
前述の通り、シーバー病は9~14歳くらいになりやすい症状ですが、これは骨の成長と関係しています。
成長期の子どもは短期間で骨が急激に伸びることがあり、
- 骨の伸びに筋肉の成長が追いつけず
- 踵の先の骨が引っ張られやすい状態の時に
- 日常的にスポーツをして踵に負荷をかけ続ける
ことで炎症が起きやすくなる、というのがシーバー病の原因と発症のメカニズムです。
このため、踵の痛みに対して「成長痛」と一括りにされると、骨が伸びている最中だから痛くなっている、というように思われがちですが、そのように捉えてしまうと治療や予防方法を誤ってしまうので要注意です。
このようなことから、「シーバー病」の「病」がつくからと言って、病気ではない、というように考えている治療院もあるのですが、病気というより、「成長期に起こりやすい踵のケガ」と考えた方が分かりやすいかもしれません。
シーバー病は足の骨が急激に伸びている時に足の運動量が増えるとなりやすい!
シーバー病の予兆としてふくらはぎが痛む、というのは以前の記事でもご紹介しましたが、これは、骨の成長にふくらはぎの筋肉の成長が追いつかず、張りやすくなる、ということなんですね。
うちの息子の場合では、小学4年生にしては身長が低い方でしたが、4月から8月の間に約3cmほど身長が伸びており、急激に骨が成長している時期だったのでした。
また、さらにその過程には、所属している少年野球チームとは別にベースボールスクールが近所にあり、そちらに通うことにしたのですが、チームでの練習が無かった毎週月曜日にそのスクールが増えたことで、練習量が増え、負荷が高まったというのがあります。
急激な骨の成長とスポーツでの負荷が多くなった、というのが重なり、シーバー病になってしまったのですね。。
シーバー病のことをよく知らなかったので、うちの長男は悪化させてしまいました…
こういうことを初めから分かっていれば対処もできたのですが、残念ながら詳しくなかったため、対応が後手後手になり、悪化してしまいました。。
余談ですが、「無知は罪」という言葉も何かであったように思います。本当に「知らない」というのはつくづく損なことだなあと、改めて思い知らされた次第です。
後日、シーバー病の治療法や予防についてもご紹介したいと思います。
(追記:書きました。以下の関連記事をご覧ください)
シーバー病に関する記事一覧
- 少年野球でもシーバー病(かかとの痛み)に!経緯と予兆は?
- シーバー病とは? 症状や原因、由来(本記事)
- シーバー病の治療法と完治させるには? 予防法は?
- シーバー病のテーピング方法【詳細な手順写真あり】