本日、Yahooのニュースを見ていたら『素手でフライ捕球強制、指の腱断裂 少年野球監督が体罰』という記事がありました。
※追記:Yahooニュースの記事がリンク切れになっていたので、朝日デジタルに変更しました。
徳島県の少年野球チームで、ノックによる外野フライを捕れなかった小学5年生の団員に腹を立てた監督が、「グラブで捕れないなら素手で捕れ」と、繰り返し素手でフライを捕球させたとのこと。
この団員は左手が腫れ、医師の診察を受けた結果、中指腱(けん)断裂のけが。保護者が監督に抗議し、辞任を求め、監督を辞める模様。
スポーツ少年団の事務局を務める市教育委員会が監督に事情聴取をし、今回のけが以外にも、団員に素手で殴ったり、バットで尻を叩いたりする体罰を認め、「指導として許されると勘違いしていた」と話したそう。
この団員の子は本当にお気の毒としか言いようがありませんが、このような事はおそらく氷山の一角で、全国の少年野球チームでも、体罰や暴力、心無い言葉や暴言、えこひいきで悩んでいる団員や親御さんがたくさんおられるのではないかと思います。
現在そのような境遇のお子さんや親御さんには、もう思い切ってチームを変えることも検討してみてはどうでしょうか。
本日の記事では、チームの移籍について、我が家の実体験も交えてお伝えします。
うちの兄弟が退団し、別のチームに入団した結果
(本記事の公開時)我が家には5年生と3年生の兄弟がおり、二人とも少年野球チームに所属しています。
長男が2年生の時に入団し、次男は1年生から入団しました。その後、ある事情で退団を余儀なくされ、長男が4年生、次男が2年生の7月に別なチームに入団させていただきました。
以前いたチームのことを今は詳細を述べることはできませんが、うちの兄弟が退団した年に、うちの兄弟の2人以外にも2人退団、前の年は3人退団、2年間で7人も退団しているチームです。これはもう子どもとか親(保護者)の問題では無いのは明らかかと思いますが、これ以上は察していただければと思います。
転校でも無い限り、退団なんて通常はありえませんからね。それも7人も…。団員不足のチームが多い中、7人も退団するなんて、下手したら1チームが無くなるくらいの勢いです。
退団後、受け入れ可能なチームをいろいろ探して、入団させていただいた今のチームでは、本当に素晴らしい方ばかりで、まさに天国と地獄くらいの差! もちろん、時には厳しい指導はありますが、体罰や暴言、えこひいきなどは皆無! もう感謝しかありません。
息子たちも、チームを変えたことで本当の野球の楽しさを味わっています。もうノビノビ野球をやっているのが、すぐ分かります。指導内容も素晴らしいので、息子たちはどんどん上達。朝練など、自主練習をやっているのもありますが、今まで長打とは無縁だった長男はライトオーバーの3点打を叩き出したり、二塁打すら打ったことが無いのに、いきなり三塁打を放ったりと活躍しています。
本当にチームを変えて良かったなぁと心から思っており、今が最高に幸せです。以前のチームにいた期間は時間を無駄にして、消耗しただけでした。
人はなかなか変われない
体罰や暴力、暴言、えこひいきに悩む、というのは監督やコーチによるものがほとんどかと思いますが、ニュースになったチームのように問題のある指導者が辞めるというのはなかなかありませんよね。
それこそ、子どもに怪我させてニュースにでもならない限り、指導者を辞めさせるというのは現実的には難しいことと思います。
問題のある指導者が改善されればいいのですが、なかなか人は変われないものです。
10歳前後というのはゴールデンエイジと呼ばれ、一生に一時期しかないと言われる運動神経を良くすることができる期間と言われていますが、そんな時期に問題のある指導者の元で少年野球などのスポーツをやるのはその子の野球やスポーツ人生にとって大きな損失です。
今いるチームを辞めるというのも大きな決断が必要で、うちも大変な思いをしたのでよく分かります。
辞めたことで、それまでいたチーム関係者と新たに揉め事が発生するんじゃないか、とか、新しいチームでも何か別な問題が発生するんじゃないか、とか、ユニフォームなどの新たな出費や練習場所までの送迎が発生するなどの、リスクやコスト増が考えられ、それはもう大変な思いがたくさんありました。
しかし、耐え切れなくなって退団し、頑張って移籍したことで、大きな幸せを手に入れることができました。
こういうことを体験したからこそ、大変な思いもわかる分、安易に移籍を勧めるのもどうかという思いもあります。
ただ、それでもどうしても埒があかない場合、一生に一度の子どもの人生を少しでも充実させてあげたいという場合は、決死の覚悟で退団、移籍する価値はあると思います。
結果として、別な問題が発生したとしても、全力を尽くすことで、後々後悔の無い人生が送れる気がします。
『失敗しない少年野球チームの選び方』という記事もありますので、ご参考いただきながら、今が辛い方は移籍も検討してみてはどうかと思います。
体罰や暴力、暴言えこひいきに悩んだら…の題を見て まさにうちの息子にふりかかった事だと❗こういう指導者はいないと思っていましたが、他にもいるんですね。移籍するのは勇気がいりましたが、息子の心が折れないうちに、野球が嫌いにならないうちに移籍して良かった。こうゆう事をする監督なので、嫌がらせのように、試合にでるのは約半年制限されましたが、それでも今のチームで楽しく野球をしている息子を見ていると本当に幸せです。指導者によってチームカラーが全く違うのが衝撃的でした。
今のチームの指導者の皆さん、親御さん、息子を初日から仲間に入れてくれた子供達 本当に感謝しています。
あややさん
コメントいただき、ありがとうございます。
あややさんの息子さんも、いろいろあったようですね。。
まだ現在進行形のことですので、あまり詳細は控えさせていただきますが、うちは監督ではありません。
(大体想像できるかと思いますが、お察しいただければ。。)
ただ、同様のことがうちの息子にもありましたので、あややさんのお気持ちがものすごくよく分かります!
以前いたチームの父母総会か何かの集まりで、父母も一人一人発言する場があったので、私は、いろいろ問題があった中、こうありたい、という期待を込めて、
「子どもたちが野球を通していろいろ学び、幸せになれるようサポートしたい」
というような事を言ったように思いますが、それは叶いませんでした。。
うちも別のチームに入団した際、監督、コーチ、子どもたち、父母と皆さんが温かくチームに迎え入れてくれ、毎日、楽しく野球ができるようになりました。
個人練習をしているのもありますが、障害の無い中で野球ができるようになったことで野球の上達スピードも上がったように思います。息子からは自信が感じられるようになりました。私生活でも積極的になっているのが分かります。
先日の大谷選手の手記にもありましたが、
「成長のために、どこに身を置くか」
っていうのはとてもに大事ですよね。
あややさんや息子さんが今は幸せとのことで、本当に良かったですね。
同じような境遇にいたので、他人事のように思えず、私も我が子のように嬉しいです^^
酷い話はあります。
監督の勘違いで子供が怒られたことを抗議しました。そうしたら試合に出させてあげたこと、野球を教えてあげたこと感謝しろとは言わないが恩ある目上の者に言う言葉遣いではない、と逆切れされ勘違いは認めたものの今後監督の考え方、やり方に口を出さないことも含めて謝罪をするよう言われました。謝罪するまでは予定は送らないとも言われ、連絡が1ヶ月以上来なかったのでそのまま退団して他のチームに入りました。前の監督は連絡しないことでの被害者は子供になるということに気がつかない浅はかな人でしたが、今の監督は視野が広く面倒見が良い人で別世界です。野球の連絡をしないでいれば子供の様子を見かねた親が頭を下げるだろうという卑劣な思惑だったのかもしれませんが。
前のチームの監督は子供たちと練習する合間の昼食時にはビールを飲み、子供を殴り、近所の建物を打球で破損させても謝罪にも行かず子供たちへかん口令を敷く。子供に自覚を持てという言葉を度々使うけれど、その前に自分が持っているのかと思わせる不思議な人でした。
野球少年の保護者さん
コメントいただき、ありがとうございます。
おっしゃる通り、酷い話ですよね。
それにしても、どうして少年野球にはこういう話が多いのでしょうかね。。
サッカーやバスケなど他のスポーツでも同様のことを聞くこともあるのですが、野球人口が多いから、聞く機会が多いということでしょうか。。
昼食時にビールを飲み、子供を殴るという時点でかなり微妙ですよね。。
今は「別世界」とのこと。お気持ち、すごくよく分かります!
うちもそうですからね。
野球少年の保護者さん、お子さんも大変な時期を乗り越え、心から良かったなあと思います。
人事のようには思えません。
卒団までの期間、一緒に野球を楽しみましょう!
殴れば上手くなる、下手くそだから使えない。入団前だと、上手くなるから預けてください!最後まで面倒みます!
入団すると、下手くそに教えても分からないだろう!野球をしている意味がない!
などと平気でいいます。
酒の席では、参加しない保護者を非難する。
試合で負けると、選手のせい。部のボールや道具、飲み物まで盗んで帰る有り様。
更迭でもされないと一生わからないでしょう。
うちの娘たちが所属するチームでも、暴言や試合で負けるのは選手のせい、ミスをすると怒鳴るだけで、そもそも「指導」をしていない、など似たような問題が深刻化していました。
本来なら、どうしたらミスをしないようにできるのかを教えてあげることが「指導」なのに、ミスを責めることしかできない監督って本当に多いですよね。
ただ、うちのチームがラッキーだったのは、「規約」の「任期満了」を逆手に取り、父母会で団結して「続投」をお願いしなかったこと。
手続き上は「辞めさせた」わけではありませんが、事実上、辞めさせることができたのは本当に稀なことだと思います。
でも、前監督にえこひいきされていた子が監督が辞めると同時に退団して他のチームに移籍するという問題は起こりました。あれは「子」というより「親」の問題なんでしょうけど。
おかげで出場する予定だった大会が全部棄権になってしまって、子供たちは楽しく練習できるようになったのに、試合には出られないという悲しい思いをさせてしまったのも事実です。
この問題は本当に根が深いですね。
『ボランティアでやってやってるのに感謝がたりない。何か言いたいことでもあるのか?』
監督からそう言われて、数人が辞めました。この言葉は、保護者に投げつけられたものです。
自宅から一番近いチームだったので、野球チームに入ることが一番の楽しみだった子どもはここに入ったのですが、まるで王様を囲む会の様なチームでした。
それでも純粋に野球がしたい子どもたちは頑張ってましたが、中学年辺りで部員がちょこちょこと抜けるので小2,小3でチームのレギュラーとなり試合に出て、必死についていかなくてはなりませんでした。
部員たちは、監督に対して萎縮が凄く、さらにはその監督の他のチームへの態度、口が悪くてチームごと嫌われてしまうしまつ。
そんな監督に、子どもたちは不満はありません。
なぜならば、『監督が一番偉いんだから監督の言うことを聞いていればいい』と言われているからです。
そうすると、高学年に差し掛かってくると『あれ?』と思いはじめ、『言われることが毎回違う』と混乱し…そうしてチームを辞める…その繰り返しなんだなと、やっと気付きました。
うちも辞めました。
野球を続けたい気持ちはとてもありましたが、沢山家族で話し合った結果このチームを去ることをきめたのです。
他の方の話でも、無茶苦茶な監督・指導者がなんて多いんだと思いました。
マスコミでは“野球人口減少”と騒がれてますが、まさか野球を始めたばかりの子どもたちに野球を教えている人たちが、野球をしたい子どもたちの芽を摘んでいるなんて、中に入ってみてこれほどショックなことはありません。
そして、やはりチームの移籍がこれ程大変なのかという感想も合わせて持ちます。
チームに入ったときには全く知らされもしなかった“規約”と言うものを持ち出され、挙げ句辞めてから人伝に“移れないこと知らないのかなぁ”って監督が言ってたよ…と、知らされる。
もう…足の引っ張りあいです。
心底ガッカリしています。
スポーツをする主役の子どもたちの事を全く考えていない、自分の威厳を保ちたい為に動く大人たちと、それを全く問題視しない市や国にも、本当に失望しています。
茜丸さん
コメントいただき、ありがとうございます。
うちも本当に同じような経験をしているので、痛いほどよくわかります…
連盟に属していない軟式のクラブチームやポルテ、小学生硬式チームなら移籍できると思いますので、近隣にそのようなチームが無いか調べてみてはいかがでしょうかね…
お子さんの野球が続けられればいいなと、陰ながら応援しております…